貴婦人と一 角獣展
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雨の木曜日。
ちょうど、友人の誕生日
美術館のあとランチでも。とおでかけ。
国立新美術館は、千代田線乃木坂駅から直結。
濡れずに行けるので、便利です。

企画展は、貴婦人と一 角獣展。
フランスのクリュニー中世美術館の改装のため
貸し出ししていただけたようで、ありがたいことですね〜
MET以来の貸し出しだとか。
今、目録を見て気がついた、タピスリーと、注釈がついている。
タペストリーと、呼び名が違うのは何故?
と調べたら、
タペストリーは英語で、 中期英語では tapissery といい、仏語のタピスリ(tapisserie)からきている
とのこと。
ふーん、そうだったのね。
展示物は36点で少ないのですが、貴婦人と一 角獣
が、見応えあり!
まずスペースの広さに驚き、タペストリーのずっしりとした
重厚感と色彩のあでやかさに驚かされます。
何よりもこれって機織り機を使っているものの、
膨大な時間が費やされたであろう事はあきらかで、
あり得ない細やかな仕事に、ただただため息。
フランスのリヨンでタペストリーを
観た記憶があるのですが、館内が暗かったからか、
こんなに色鮮やかな物、あったかなあ?、、、。
ウィキペディアによると、
このタペストリーのテーマは不明だったが、現在では六つの感覚を示したものとされる。「味覚」、「聴覚」、「視覚」、「嗅覚」、「触覚」、そして「我が唯一つの望み」(A mon seul désir)である。「我が唯一つの望み」は謎に包まれているが、普通「愛」や「理解」と解釈されることが多い。
六つのタペストリーはそれぞれ若い貴婦人がユニコーンとともにいる場面が描かれ、ほかに獅子や猿もともに描かれているものもある。背景は千花模様(ミル・フルール、複雑な花や植物が一面にあしらわれた模様)が描かれ、赤い地に草花やウサギ・鳥などの小動物が一面に広がって小宇宙を形作っており、ミル・フルールによるタペストリーの代表的な作例となっている。
旗の文様から、ル.ヴィスト家のものとみられる、と
あるものの、詳しい年代(一応1500年頃とは、あり)も
国(一応南ネーデルランド、北フランス、もしくはパリと、あり)も
誰の物か、どういう意図で作られたかも謎。
謎の多さが、又、魅力的です。
庶民は、圧政や重税に苦しんだのかもしれないけれど
これを観たあとでは
このような美を、現代に残してくれた事には、
本当に感謝したくなります。
そうして、美しい物を観るという事は
心を異次元に連れて行ってくれる。
なんか、日常から離れられて、いいなぁ〜、とつくづく。
来月15日まで
国立新美術館にて。
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