fc2ブログ
Welcome to my blog

カルトナージュ アトリエ シュシュ

ARTICLE PAGE

貴婦人と一 角獣展



雨の木曜日。

ちょうど、友人の誕生日
美術館のあとランチでも。とおでかけ。

国立新美術館は、千代田線乃木坂駅から直結。
濡れずに行けるので、便利です。


IMG_1919_convert_20130620213729.jpg


企画展は、貴婦人と一 角獣展。

フランスのクリュニー中世美術館の改装のため
貸し出ししていただけたようで、ありがたいことですね〜
MET以来の貸し出しだとか。


今、目録を見て気がついた、タピスリーと、注釈がついている。
タペストリーと、呼び名が違うのは何故?
と調べたら、
タペストリーは英語で、 中期英語では tapissery といい、仏語のタピスリ(tapisserie)からきている
とのこと。
ふーん、そうだったのね。


展示物は36点で少ないのですが、貴婦人と一 角獣
が、見応えあり!
まずスペースの広さに驚き、タペストリーのずっしりとした
重厚感と色彩のあでやかさに驚かされます。

何よりもこれって機織り機を使っているものの、
膨大な時間が費やされたであろう事はあきらかで、
あり得ない細やかな仕事に、ただただため息。


フランスのリヨンでタペストリーを
観た記憶があるのですが、館内が暗かったからか、
こんなに色鮮やかな物、あったかなあ?、、、。

ウィキペディアによると、

このタペストリーのテーマは不明だったが、現在では六つの感覚を示したものとされる。「味覚」、「聴覚」、「視覚」、「嗅覚」、「触覚」、そして「我が唯一つの望み」(A mon seul désir)である。「我が唯一つの望み」は謎に包まれているが、普通「愛」や「理解」と解釈されることが多い。

六つのタペストリーはそれぞれ若い貴婦人がユニコーンとともにいる場面が描かれ、ほかに獅子や猿もともに描かれているものもある。背景は千花模様(ミル・フルール、複雑な花や植物が一面にあしらわれた模様)が描かれ、赤い地に草花やウサギ・鳥などの小動物が一面に広がって小宇宙を形作っており、ミル・フルールによるタペストリーの代表的な作例となっている。


旗の文様から、ル.ヴィスト家のものとみられる、と
あるものの、詳しい年代(一応1500年頃とは、あり)も
国(一応南ネーデルランド、北フランス、もしくはパリと、あり)も
誰の物か、どういう意図で作られたかも謎。

謎の多さが、又、魅力的です。


庶民は、圧政や重税に苦しんだのかもしれないけれど
これを観たあとでは
このような美を、現代に残してくれた事には、
本当に感謝したくなります。

そうして、美しい物を観るという事は
心を異次元に連れて行ってくれる。

なんか、日常から離れられて、いいなぁ〜、とつくづく。


来月15日まで
国立新美術館にて。



























スポンサーサイト



0 Comments

Leave a comment